NPO 沖縄教育カウンセラー協会・代表を務めることになりました下地敏洋と申します。よろしくお願いいたします。
沖縄教育カウンセラー協会は、NPO 日本教育カウンセラー協会(https://www.jeca.gr.jp/創始者は國分康孝)の支部組織です。
1999年から活動を始め、児童・生徒を育てる意欲に満ちた教職員・指導者・保護者をはじめ、さまざまな現場で支援に携わっていらっしゃる支援員・相談員の方々の教育カウンセリングの学びを支える取り組みをしております。
本部や支部の会員皆さま及び沖縄県や市町村の教育委員会や沖縄県立総合教育センター等関係各位のご理解とご協力により、今日まで活動できておりますことに感謝申し上げます。
昨今の課題として、学級・学校不適応、問題行動のエスカレート、指導に対する誤解や反発から教員とのトラブルに発展する問題に、発達障がいへの理解不足が見え隠れするのではと感じるところがあります。
学校においては、発達障がいの具体的で正確な基礎知識と対応スキルを身につけることが問題解決を長期化させず、学級や学校の安定につなげることを知っていただきたいと思って
います。
また、会員の皆様とは教育カウンセラー協会が主催する、様々な観点からの講座内容が、学校における諸課題(いじめ、不登校、学級崩壊、問題行動等々)に対し改善の道筋をつけ解決に役立つことを共有したいと思います。
教育カウンセリングとは「教育者だからこそできるカウンセリング」「 教育者でなければできないカウンセリング」のことである。具体的には次の4つの特色を意味している。
教育カウンセリングは、次の3点で従来の治療的なカウンセリングと異なります。
個人のみならず、学級などの集団をも対象とする
構成的グループエンカウンターやソーシャルスキルトレーニングやグループワーク等で、集団に能動的に働きかけ、それを通して個を育てることをめざします。授業形式で行えるので、教育場面になじみやすい。
「育てる」ことを重視する
「問題」を持つ子どもを「治す」前に、むしろ「問題を予防」し、子どもの持つ「可能性を開発」する「育てる」観点に立った援助を目指します。
全体指導から個別指導までの方法を体系的に実践する
授業や学級活動や行事等全児童生徒を対象に行う「1次対応」から、気になる児童生徒を対象に行う「2次対応」、「いじめ」や「不登校」等チームで行う「3次対応」の実践方法があります。
教育とカウンセリングの
両方になじみのある教育の専門家です。
学級経営や授業、特別活動や生徒指導、保護者との面談や三者面談、進路指導や道徳教育、個人教育プランやサイコエジュケーション(心の教育)などにカウンセリングの発想や技法を駆使し展開できるプロフェッショナルです。
教育カウンセリングの領域(発達課題)
名称 | 活用例 |
---|---|
(1)構成的グループエンカウンター(SGE) | 学級活動や授業における人間関係作り |
(2)キャリア教育・進路指導 | 「成りたい自分」「ありたい自分」に気づき目標に向かう |
(3)サイコエジュケーション | 健康教育・人権教育・ソーシャルスキル教育・音楽療法 |
(4)グループワーク | 教科外における活動 |
(5)対話のある授業 | シェアリングや集団思考・デイプアクテイブラーニング |
(6)個別面接・簡易法 | 家庭訪問やチャンス面接等での短期集中面談法 |
(7)マネジメント | 学級や学校経営・Q―Uの活用 |
(8)コーディネーション | 問題行動や特別支援等におけるチーム支援 |
(9)クライシスカウンセリング | 事件・事故におけるメンタルケア |
(10)特別なニーズへの対応 | 発達障がいやその傾向がある児童生徒への対応 |
(11)システムサポート | 職場の活性化のためのとりくみ |
(12)サポートグループ | 児童生徒同志の助け合いのつくり方 |
(13)ガイダンスカリキュラム | 人間関係つくり等のプログラムの年間計画 |
発足
2006年1月17日 NPO認可
「特定非営利活動法人 沖縄県教育カウンセラー協会」として認可される。
代表
下地 敏洋
顧問
理事
監事
事務局